ちょうど1年前に独学大全を読んだ。買ったまま積ん読してあったこの副読本を読んだ。読みたい本、勉強したい分野がたくさん発見された。Amazonのほしい物リストに書籍が追加された。来年はより多くの方を読んでいくつもり。

2023/06/09

構成内容の大半は、近代哲学者の引用を駆使した欲望論1,2の簡略版のようなものかと思います。「人々が如何にして人々の中で自由を享受できるか？」がテーマで、それ自体は近代でほぼ完結しているように思う。実現においては、物理的な世界において分配と平等のためのシステムと運用における進化・改善を人と技術革新を通じて発展しているのが今であるように思う。そのため、『新・哲学入門』は誤りのように感じる。個人的には近代哲学を本質洞察から分かりやすくまとめられており、それ自体は大変有難く、貴重に感じている。残念なのは、現代思想（哲学）の否定である。根本は相対主義（個人）であって、近代哲学（全体）が実装され始め、グローバル経済によって生活が安定し始めたからこそ、本質的な個々人の自由（欲望表現）に立ち返っているのではないだろうか？如何せん、物質世界に身体的に生きる以上、分配、最適化は仕方がなく、全体性における縛り（ルール・規範）は免れない。ここがある程度満たされてきているからこそ、本質的な個人の自由（相対主義）に時間が割かれ始めているように思う。現代思想（相対主義）は、まさに個々人の表現（形而上学）であり、個々人の哲学を表現している文化を象徴しているように思う。もし、新たな哲学体系を展開されるのであれば、近代哲学の理想を復権するのであれば、「欲望論（個人性）」ではなく「生命論（生態系の一部としての、歴史的総体としての全体性）」として、本質展開される必要があるように思う。それが欲望の現代を包摂する新たな哲学ではないだろうか。

2023/06/08

高校1年生向けの学習指針書/手引き書ですが、伸び悩んでいるようなら、高校2年生でも3年生でも、あるいは浪人生でも、役に立つ内容が載っています。著者の熱意と良心を感じます。新潟県佐渡出身で東大に現役合格した著者の船登惟希さんが、学習方法の手のうちを包み隠さず教えてくれます。本文は、マンガ形式で、伸び悩んでいる高校1年生を主人公に、「自分以外の環境に秘密があるんじゃないのか?」、「大手予備校に秘密があるんじゃないのか?」、「地方の進学校に秘密があるんじゃないのか?」と主人公が疑問や悩みを口にして、それらに対して「環境は関係ない。自分自身がどう勉強するか次第だ」と答えが示されます。つまり、中高一貫の進学校にかよっていない人、高校受験に失敗して理想の進学校に入学できなかった人、塾にかよっているが成績がいまいちな人（あるいは塾にかよっていない人）をも読者に想定して、「それでも大丈夫。市販の参考書をちゃんと選んで学習すれば大学（東大）に受かることはできる」とガイドしてくれます。（本書の著者プロフィール欄に船登さんの出身高校の記載が無いのですが、Amazonの著者プロフィールには出身高校の明記があります。著者自身は県内トップ校の出身です。著者自身はこのマンガの主人公ではなく、45ページ目に登場する地方の進学校出身のチホのほう。「なんだよ、肩透かしだよ」と思うかもしれませんが、学習方法の手のうちを明かしてくれているという意味において、たいへんな良著です）本来であれば、学校の先生か塾の先生が教えてくれるか、あるいは進学校で寮生活などを送っていれば、親切な先輩が伝授してくれることではあるのですが、そういう機会も滅多にないでしょう。具体的な参考書名を挙げて、「この参考書とこの参考書とこれを組み合わせろ」、「この参考書の全ページをやる必要は無い」、「学校指定の計算問題集があるのなら、それでもいい」といった具合に、徹底的に親切に、そして具体的に教えてくれます。闇雲に参考書を買っても徒労ですし、1つの出版社の同じシリーズで全教科の参考書を揃えても無意味です。そもそも教科1つにつき参考書１冊では足りない。具体的にどれを選んで、どれとどれとどれを組み合わせて、それらのどこを学習すればいいかを教えてくれます。基本的には、どの教科も1.知識、2.網羅、3.ちょいずらし（応用）の3冊を挙げています。たとえば数学の知識は実教出版の『エクセル数学』を挙げていますが、『エクセル数学』はシリーズ本なので、1冊では済みませんし、逆に3冊未満で網羅なし/ちょうずらしなしで済んでいる教科もあります。KADOKAWAの本ですが、リストアップされた参考書の出版社は様々です。自力で偏差値65を超えて70をめざすことを目標とした本です。著者の船登さんが挙げている参考書が絶対ではありませんし、相性もあるでしょうが、「こういうふうに勉強していけばいい」、「こういうふうに参考書を選んで組み合わせていけばいい」という参考になります。

2023/06/06

好きなジャンルしか読んでないと、気付かされます。いろんなジャンルを読んでみようと思わせてくれる本です。

2023/06/03

届いた時は、本のカバーの上の部分が少し破れていましたが、それ以外の問題点は無くとてもいい商品だと思いました！ 内容は、とても分かりやすく、大切なところはマーカーが引いてあったり写真や図などがあるのでとても見やすいです！そして、ここが知りたいというのが探しやすくなっているのでとてもいい商品だと思いました！

2023/05/30

これやってたら自然と関係代名詞とか関係副詞が出来るようになってた

2023/05/30

ハートウォーミングな物語だと思います。展開に起伏がなく、わたしは退屈に感じてしまいました。

2023/05/29

注文後、すぐ届きました。商品もとてもきれいな美品でした。ありがとうございました。

2023/05/27

「小説はなぜ面白いのか？」という問いに答える文学研究の入門書。ひらがなやカタカナの効果といった文体の問題や、語り手の種類によってどのように読者の印象が変わるのかなど、物語論の視点からも小説の魅力を解説している。小説の面白さを論理的に解説してくれる入門書はなかなか見つからなかったので、その点で意義があると言える。だが、丁寧すぎて、単調さを感じる場面はいくつかあった。

2023/05/24

表題作「問題温泉」は、何とも言えぬ不気味で不安な空気が膨らんでいく、椎名誠の真骨頂的傑作である。椎名さんは日本全国を巡り歩いて旅ルポなどを連載しているが、その経験・体験から、温泉旅館やホテルを題材にした短編も多い。今回の短編は『鉄塔のひと』に収録されていた「おいでよ」にも劣らぬ温泉短編（？）である。さらに「狸」もいい。これも設定が似た短編に「妻」という話があるのだが、併せて読んでもらいたい。このあたりの作品を読めば、椎名さんの「作家」としての底力が分かるはず。

2023/05/20